印刷屋さんで半年ほど働いたことがあります

かなり前になりますが、私は派遣社員として半年間、印刷屋さんで働いたことがあり

ました。

社員の退職と新入社員が入ってくるまでの繋ぎで派遣されました。

私は当時、事務経験しかなかったので、事務員として仕事をしていました。

退職する事務員さんから仕事を引き継ぎ、新入社員が入ってきたら、その人に仕事を

引き継ぎました。

私は以前からグラフィックデザインに興味があり、中でもポスターが好きでした。

なので、この印刷屋さんに派遣された時、近くでその作成の様子を見られることを嬉

しく思いました。

 

事務所と工場は隣だったので、用事が無いと、工場に行くことはありませんでした。

ですが、納期の件などで、意外と工場に行くことが多くありました。

工場内はインクの独特の匂いがありました。

これが印刷工場なのかと思いました。

事務所では女性社員が版下の作成をパソコンで行っていました。

新入社員は版下作成の人と事務員が入ってくるようでした。

 

先に版下作成の人が入社してきました。

彼女はデザイン系の専門学校を出ていました。

私はこの版下の仕事にも興味がありました。

自分もパソコンで作図をするような仕事がしてみたいと思いました。

ここでの仕事の影響は私にとっては大きかったようです。

私は事務職の仕事に限界を感じていました。

 

それもあったのか分かりませんが、ここでの仕事を終了した後、私はデザインを学ぶ

ことになりました。

これも自分で選んだと言うよりも、その道に導かれていたような気がしました。

デザインの仕事に就くためには、やはり学校に行くしかないと思いました。

そこで、私は新たに学校に進学し、デザインを学びました。

 

卒業後、ようやく私はパソコンで絵を描く仕事に就くことができました。

事務の仕事をしていた時からは想像もできない職種を変えた転職をしました。

 

絵を描くことは好きでしたが、それを仕事にしようとはまったく思っていませんでし

た。

ですが、実際に印刷屋さんで働いてみて、その現場を知ったことで、自分の中の何か

が変わって行ったのだと思います。

 

印刷技術の基礎みたいなものは学校でも学びました。

それは印刷屋さんでやっていたような本格的なものではありません。

 

ですが、どちらも私にはとても興味のあるものでした。

私はポスターやチラシなどが載っている本を眺めるのが好きです。

 

今のデザインも素敵ですが、大正や昭和時代のレトロな物も好きです。

その時代によって印刷技術が違いますが、昔の物も味わいがあってよいです。

戦後になって写真がポスターやチラシなどに取り入れられるようになってきたようで

す。

印刷の歴史も調べてみると面白いでしょうし、興味深いものだと思います。

 

印刷屋さんの工場の人だけではなく、営業の人も、かなり色の違いには敏感です。

ある日、切手の色が変わったことを指摘していた営業の人がいて、さすがだと思った

事があります。

私はカラーが好きなので、デザインの勉強や仕事を通じて、もっとカラーに詳しく

なっていきたいと思っています。

 

愛知県豊橋の有限会社 名正印刷様ではお世話になりました。

 

 

https://meiseiprinting.com/aboutus.html