ついに本当の世代交代がきてしまいました

フィギュアスケートの村上佳菜子が引退を表明しました。まだ22歳ですが、大学卒業のタイミングでちょうど自分の道を探っていたのかもしれません。浅田真央さんと同じ時期での引退となり真央ちゃん世代の有名な女子スケーターが全員引退したということになります。真央ちゃん世代の試合をずっと見てきた私としては少し寂しい気持ちです。

村上選手は羽生選手と同世代でジュニア時代に世界選手権やグランプリファイナルで優勝し注目を浴びました。その後シニアデビューでいきなりグランプリファイナルに残り銅メダルを獲得したことを覚えています。勢いもあり可愛らしい笑顔で親しまれました。その後、ソチオリンピックまでは浅田選手や鈴木選手の妹分という感じで頑張ってきたのが印象的でした。ソチオリンピック後は浅田選手が休養、鈴木選手が引退して次のエースとして期待がかかりましたがその後成績不振が続き、最後まで全日本で優勝することはできませんでした。

けれど、昨年末2016年の全日本選手権のフリーは会心の演技だったのを記憶しています。久しぶりに演技後に笑顔を見たのがうれしくてこちらも笑顔になりました。ジャンプの難易度は高くないけれど、大人っぽい滑りや表現が身についているなと感じたのですがそれが最後の試合となってしまいました。浅田真央さんの引退報道でインタビューを受けていた時、彼女はどのような気持ちだったのでしょうか。もしかしたら、もうすでに決めていて発表するタイミングだったのかもしれません。それを思うと少し気の毒です。

村上選手は以前から「早く引退して子供たちにスケートを教えてたい」と言っていました。山田満知子コーチの元を離れなかったのは将来、山田コーチの元でコーチとしての勉強をするためだったのかなぁと思います。彼女は人の良さが顔に出ていて、勝ちたいというより楽しみたいというタイプのスケーターだったように思います。センスも良いですし、可愛らしいので奥様向きかもしれませんね。今後の活躍を期待しています。