遮熱塗料なら明るい色がおすすめ

遮熱塗料をご存知でしょうか。遮熱、というように熱を遮断する効果がある塗料です。通常、屋根の塗料は防水性を持っています。防水性は、屋根から雨が入らないよう、また屋根材自体が雨で腐食しないために確保します。しかし、例えば屋根をガルバリウム鋼板や折板とした場合、雨は防げても日差しは常に降り注ぎます。その日差しが屋根材を劣化させます。

さらに鋼鉄ですから熱をよく吸収し、しかも室内へ熱を放射させます。これが夏、熱くなる原因です。遮熱塗料は、屋根に塗る塗料として用いられ、塗ることで太陽の熱を反射させる効果があります。そもそも、物体は光や熱を反射、透過、吸収する能力を持っています。夏の暑い時期、できれば熱は反射させておきたい。その点、遮熱塗料はとても効果的です。熱を吸収しやすい折板が、熱や光を反射し、室内への放射を防ぐからです。

さて、遮熱塗料には沢山の種類がありますが、効果的な遮熱性能を得たいのなら、明るい色がおすすめ。中学校の理科実験で習ったかと思いますが、黒色は光を吸収し、白色は色を反射させます。真っ黒な服を着ていると熱を吸収し熱くなるのはそのためで、できれば白色が良いのです。しかし、屋根の色で白色は目立ちすぎますし、景観の問題もあります。

周囲の環境と折り合いをつけながら、できれば明るめの色にしたいですね。また遮熱塗料は屋根のリフォームにも用いられます。そもそも、塗装をすること自体、屋根の持ちが良くなります。遮熱性能を上げるとともに、屋根の性能を維持できるのです。