よみがえった最高の相棒、我が愛車

車は子供の頃から大好きで、父が購入すると助手席に乗ってナビゲータよろしくあちこちへドライブへ行っていました。まだカーナビのない時代のことです。18歳を待ち焦がれ、その日に仮免が受けられるように教習所へ通いました。大学時代は、車に乗ることもできましたが、就職しアパート暮らしになると、駐車場を借りて車を買うには収入が足りません。じっと我慢をしました。

やがて、なんとか生活費の他に車代も出せるようになり、念願のマイカーを購入したのです。東京で一人暮らしの女性が車などと言われましたが、やっと手に入れた可愛い愛車です。とても大切に乗っています。そうです、もう25年になります。その車に乗り続けているのです。1600ccNXクーペという日産車です。

17年前、40代後半で結婚した私は、もちろんNX君も連れてきました。仕事を辞めたため、夫が出掛けた後は、あちこち走り回りました。バイクが大好きな夫とともに、車で併走したことも何度もあります。それほど大切にしている車ですから、半年に一度のメンテは欠かしませんでした。

もちろん、長く乗っていればJAFさんのお世話になることもありましたが、元気に走っていたのです。ところが1年半前のことです。車検から帰って来た車は、エンジンを掛けるとボッボッという音がし、振動が激しいのです。それでも、半年間乗ってみましたが治りません。そこで、半年のセーフティ点検の際に、話をして良く点検してくれるように頼んだのですが、なんともないとの回答でした。もし、預かるなら10日以上も後になるというのです。そのディーラーに不信感のあった私は、そのまま車を持ち帰りました。そして、1年点検が近づいた頃、少々遠いのですが、nisomoの工場を併設しているディーラーへ持ち込みました。今までのメンテの記録と点検報告書を全て持って行きました。そこでは、何故音が出るのか話を聞いただけで結論を出してくれ、時間は掛かるが必ず走らせますと確約してくれました。

費用の面も丁寧に説明をしてくれ、さらにどうしたらベストか何度も話し合いました。2ヶ月後、我が愛車は元気に帰還しました。元気なエンジン音を聞いたとき、私はその担当者に深く深く頭を下げていました。その後も、電話で状況を確認してくれたりと、親切にしてもらっています。
アクセルを踏み込んだときの、クイーンという音が蘇りました。いつも頼んでいたディーラーでは、もう古いからとう言葉を何度も言われ、落ち込んだこともあります。しかし、今お願いしているところは、そんなことは言いません。大切に乗っていてくれるのだからと言ってくれます。私の嬉しいという言葉を聞くだけで整備員冥利だそうです。こんな人がいるディーラーなら次もここで購入しようかと思っています。まだまだ、走りそうですが。